
アニメーションⅠ・Ⅱ(アニメーションセットアップ)
■第14回目(後期)
●スプリングのリギング
●ワイヤデフォーマ編


●ギミックのリギング

プリミティブの「らせん」を作成して、チャンネルボックスの「入力ノード」でスプリングの形状を作成する。

エッジ選択で、一番外側のエッジをダブルクリックして、エッジループで選択する。

エッジループを選択して、[修正]>[変換]>[ポリゴンエッジをカーブに]を実行する。

そのエッジループから、カーブを作成された。

このカーブを、らせんの中心にするために、スケールのXとZのみで調整する。
※[Ctrl]キーを押しながら、緑のボックスで調整するか、スケールYを除くために緑の平面マニピュレータで調整する。

カーブのピボットポイントをカーブの最下部に移動する。
ポリゴン表示をオフにして、[C]キーでスナップカーブでカーブの端に移動することができる。

オブジェクトとカーブのヒストリを削除する。


なにも選択していない状態で、[デフォーム]>[ワイヤ]を選択して、オブジェクトをクリックして、[Enter]キーを押す。
そしてカーブを選択して、[Enter]キーを押す。これでワイヤデフォーマが適用される。

カーブのみを選択して、上下にスケール(スケールY)で、スプリングが伸縮する。
●ブレンドシェイプ編


プリミティブの「らせん」を作成しする。「入力ノード」を調整して、スプリングが伸びた形状にする。
そのまま複製した場合は、「入力ノード」まで複製されないので、[編集]>[特殊な複製]□(オプション)を選択して、
「入力グラフの複製」をオンにして、複製する。


複製したオブジェクトの「入力ノード」の「高さ」を調整して、スプリングの縮んだ状態を作成する。
オブジェクト名を「spring」(伸びた状態)と「spring_scale」(縮んだ状態)に変更する。

「spring_scale」のピボットポイントを最下部の頂点に移動(スナップポイント)して、さらに「spring」に合わせる。


このままブレンドシェイプを実行すると、スプリングの中央で伸縮してしまう。
2つのオブジェクトともに、[修正]>[トランスフォームのフリーズ]を実行して、初期化する。
そして、「spring_scale」→「spring」の順に選択して、[デフォーム]>[ブレンドシェイプ]を実行する。

[ウィンドウ]>[アニメーションエディタ]>[シェイプエディタ]を選択して、シェイプエディタウィンドウを表示する。

「spring_scale」のスライダを動かすと、スプリングが伸縮する。「spring_scale」のオブジェクトを非表示にする。
●スプリングの実践
スプリングのブレンドシェイプとシリンダのピストン運動を組み合わせてセットアップする。


「up_parts」に合わせて、伸びた状態のスプリングを作成する。


ブレンドシェイプ編の手順に従って、伸縮するスプリングをブレンドシェイプで作成する。

[作成]>[ロケータ]を選択して、ロケータを作成する。


このロケータをエイムコンストレイントのターゲットにするために、それぞれのオブジェクトの回転軸にスナップする。


ロケータ⇒「up_parts」の順に選択して、[P]キーでペアレントする。
同じように、ロケータ⇒「down_parts」の順に選択して、[P]キーでペアレントする。


「up_parts」と「down_parts」のピボットポイントをロケータに移動する。


「spring」⇒「down_parts」の順に選択して、[P]キーでペアレントする。



上の「ロケータ」⇒「down_parts」の順に選択して、[コンストレイント]>[エイム]□を選択する。
「エイムベクトル」のYに、「1」に設定して、「適用」する。※Yのプラス方向を指定する。


下の「ロケータ」⇒「up_parts」の順に選択して、「エイムベクトル」のYに、「-1」に設定して「適用」する。
※Yのマイナス方向を指定する。

「up_parts」、「down_parts」ともに移動すると、それぞれのオブジェクトが引き合いながら回転する。



スプリングが伸びた状態と、縮んだ状態の「up_parts」の「制限情報」を設定する。
ここでは、「移動制限Y」の「最小」と「最大」を設定する。
同じように、「down_parts」の「移動制限Y」の「最小」と「最大」を設定する。


「up_parts」または、「down_parts」のどちらかだけであれば、ドリブンキーで連動することができるが、
今回は、両方のパーツが移動するために、別々のブレンドシェイプが必要になってしまう。
そのため、両方のオブジェクトの距離によって、ブレンドシェイプが連動する仕組みを考える。
[作成]>[測定ツール]を選択して、2つのロケータにスナップポイントにスナップする。

「up_parts」または、「down_parts」を移動すると、距離ツールの数字が変化する。
これは、2つのロケータの「距離」を示す。


[ウィンドウ]>[ノードエディタ]を選択する。

「グラフのクリア」ボタン

「選択したノードをグラフに表示」ボタン
何かノードが表示されている場合は、「グラフのクリア」ボタンをクリックする。


アウトライナで「distanceDimension1」を選択して、「選択したノードをグラフに追加」ボタンをクリックする。
ブレンドシェイプノードを選択して、ノードエディタに追加する。


ブレンドシェイプノードを選択するには、シェイプエディタから「ブレンドシェイプノードの選択」を選択するか、
ブレンドシェイプのオブジェクト「spring」を選択して、チャンネルボックスの入力ノードから選択する。

それぞれのノードのビューモードボタンをクリックして展開する。(1~3キーでもビューモードを切り替えられる)


「ノード作成」ボタンをクリックする。「ユーティリティ」から「範囲設定」ノードを追加する。

「distanceDimensionShape1」の「距離」⇒「setRange1」の「値X」に接続する。
「setRange1」の「出力値X」⇒「blendShape1」の「ウェイト」の「spring_scale」に接続する。


springは大きく伸びてしまっている。シャイプエディタのブレンドシェイプの値が距離の値になっているためである。

「setRenge」のアトリビュートを表示する。「値」が距離の値になっている。

「値」を「古い最大」に入力する。

「up_parts」または、「down_parts」を制限情報の限界まで移動する。


「値」が変化する。これを「古い最小」に入力する。
「最小」に「1」を入力する。
「古い最小」と「古い最大」の範囲を「最小」と「最大」の範囲に変換することになる。

「up_parts」または、「down_parts」を制限情報の限界(古い最小)で、ブレンドシェイプが1(最小)になる。

