
アニメーションⅠ・Ⅱ(アニメーションセットアップ)
■第12回目(後期)
●IKスプラインハンドル(1)
尾に複数のコントローラを設定して、細かい動きを作成できるセットアップを行う。


ジョイントとモデルがバインドされている。
「hipCtrl」が「hip」ジョイントをペアレントコンストレイントしている状態にする。
※クラスタ、IKスプラインカーブなどは存在していない。

「hipCtrl」コントローラを移動・回転するとジョイント(尾)が移動・回転する。
●IKスプラインハンドルの作成


[スケルトン]>[IKスプラインハンドルの作成]□(オプション)を選択する。
「ツールのリセット」を実行する。ここではデフォルトの設定で実行する。


ジョイントを2ヶ所選択して、IKスプラインハンドルを作成する。
IKハンドルのように移動、回転はできない。自動作成されたスプラインカーブによって制御できる。

作業しやすいように、ビューのレイアウトやビュウの表示・非表示の切り替えなどを行う。

[F9]キー、または右ボタンでマーキングメニューから「CV」を選択して、CVポイントを表示する。

スパン1のNURBSカーブなので、CVポイントが4つになっている。


CVポイント数を増やすために、モデリングメニューセットの[カーブ]>[リビルド]□を選択する。
[編集]>[設定のリセット]を実行して、「スパン数」が「4」で実行する。

CVポイントを表示すると、4つから7つに増えているのが分かる。
スパン数1からスパン数4にリビルドしたので、4+3=7になる。
●クラスタの作成

尾の先端2つのCVポイントを選択する。


[デフォーム]>[クラスタ]□を選択する。クラスタオプションの「モード」を「相対」に設定して実行する。
連続して、クラスタを設定するので「適用」をクリックする。
クラスタは「相対」で使用することがほとんどなので、クラスタを作成する時点で「相対」に設定する。

クラスタ「cluster1Hnadle」が作成される。

次からは1ポイントずつクラスタを作成する。※繰り返しの作業なので、[G]キーでも可能。

クラスタ「cluster2Hnadle」が作成される。

クラスタ「cluster4Hnadle」まで作成する。尾の根本はほとんど動かないので、ここではクラスタは作成しない。

クラスタ「cluster1Handle」から「cluster4Hnadle」まで作成された。

「tail1」コントローラを「cluster4Handle」にスナップして移動する。
[V]キーでスナップポイント

同じく「tail2」~「tail4」コントローラをそれぞれのクラスタに移動する。


「tail1」~「tail4」コントローラを選択して、[修正]>[トランスフォームのフリーズ]を実行する。


「tail1」⇒「tail2」⇒「tail3」⇒「tail4」⇒「hipCtrl」の順番に選択して、[P]キーでペアレントする。
最後に選択したオブジェクトが親になる。


「cluster1Handle」~「Cluster4Handle」を選択して、最後に「hipCtrl」を選択して、[P]キーでペアレントする。
クラスタをペアレントするとグループが作成される。
●コントローラの設定

「tail1」⇒「Cluster4Handle」の順番に選択して、[コンストレイント]>[ペアレント]を実行する。




それぞれコントローラ⇒クラスタの順番に選択して、[コンストレイント]>[ペアレント]を実行する。
※オプションの「適用」をクリックするか、[G]キーで繰り返しの作業を行う。
※「tail1」~「tail3」については、CVポイントは1つに対してのクラスタなので、
ポイントコンストレイントでも問題ない。

「tail1」~「tail3」コントローラは移動するとジョイント(尾)が動く。
CVポイントは1つづつなので、回転では動かない。

「tail4」コントローラは移動・回転でジョイント(尾)が動く。

「tail_rotate」コントローラをジョイントにスナップする。[修正]>[トランスフォームのフリーズ]を実行する。


「tail_rotate」(子)⇒「hipCtrl」(親)の順番に選択して、[P]キーでペアレントする。


「tail1」⇒「tail2」⇒「tail3」⇒「tail4」⇒「tail_rotate」の順番に選択して、[P]キーでペアレントする。
コントローラが「hipCtrl」⇒「tail_rotate」⇒「tail1」~「tail4」の階層構造になる。
●パターンA(IK的な動き)

「tail_rotate」コントローラが尾全体を制御する。

「tail1」~「tail4」コントローラはそれぞれ動かすことができる。
●パターンB(FK的な動き)

「tail4」⇒「tail3」の順番に選択して[P]キーでペアレントする。
「tail3」⇒「tail2」の順番に選択して[P]キーでペアレントする。
「tail2」⇒「tail1」の順番に選択して[P]キーでペアレントする。


「hipCtrl」⇒「tail_rotate」⇒「tail1」⇒「tail2」⇒「tail3」⇒「tail4」の階層構造になる。


コントローラ「tail_rotate」「tail1」「tail2」「tail3」「tail4」を回転すると尾が動く。