
アニメーションⅠ・Ⅱ(アニメーションセットアップ)
■第7・8回目
●ドリブンキーの実践
ペアレントによる間接構造のhandを使用して、コントローラとのドリブンキーを作成する。
●finger_Ctrlによる5本の指のセットアップ



「hand」オブジェクトと「finger_Ctrl」を選択して、最後に「hand_Ctrl」を選択して、[P]キーでペアレント化する。

コントローラの「hand_Ctrl」を選択すると全体を移動・回転することができるようになる。
コントローラの「finger_Ctrl」を移動すると5本の指が動く仕組みをドリブンキーで設定する。

●アトリビュートのロック


チャンネルボックスのアトリビュートを選択して、右ボタンクリックする。
「選択項目のロック」を選択すると、そのアトリビュートは変更できなくなる。
これによって、ドリブンキーウィンドウでの表示を制限することができる。
「選択項目のロック解除」を選択すれば、元に戻すことができる。

「finger_Ctrl」を選択して、「ドライバのロード」ボタンをクリックして、ドライバに読み込む。
「index1~3」
「middle1~3」
「ring1~3」
「pinkie1~3」
「thumb1~3」
5本の指すべてを選択して、「ドリブンのロード」ボタンをクリックして、ドリブンに読み込む。
ドライバの「finger」の「移動Z」を選択、ドリブンのすべての指の「回転XYZ」を選択する。
「finger_Ctrl」の「移動Z」が「0」で「キー」ボタンをクリックする。


ドライバの「finger_Ctrl」を選択して、「移動Z」を「5」に変更する。
ドリブンの「index1~3」「middle1~3」「ring1~3」「pinkie1~3」を選択して、「回転X」を「90」にする。
「キー」ボタンをクリックして、ドリブンを設定する。

ドリブンの「thumb1」⇒回転Xを60、「thumb2」⇒回転Zを50、「thumb3」⇒回転Zを40に設定する。

ドリブンの「thumb1」「thumb1」「thumb3」の「回転XYZ」を選択して、「キー」ボタンをクリックする。

「finger_Ctrl」の「移動Z」によって、5本の指が閉じる・開くドリブンが設定された。
しかし、確認すると、親指が他の指にぶつかっているので、途中にキーを設定する。



ドライバ「finger_Ctrl」の「移動Z」を「3」に設定する。
ドリブン「thumb1」⇒回転Xを50、回転Yを0、回転Zを-10、「thumb2」⇒回転Xを0、回転Yを0、回転Zを3に設定する。
「キー」ボタンをクリックして、「thumb1」と「thumb2」にドリブンキーを設定する。

ドリブンキーに途中のキーを設定したことによって、親指が他の指とぶつからなくなった。

次にコントローラ「finger_Ctrl」の「移動Y」によって、指を広げるドリブンキーを設定する。
ドライバに「finger_Ctrl」を読み込み、ドリブンに各指の付け根のオブジェクトを読み込む。
ドライバは「移動Y」、ドリブンは「回転XYZ」を選択して、「キー」ボタンをクリックする。

各指の付け根のオブジェクトを回転Zで広げる。※プラス回転、マイナス回転がある。
ドライバは「移動Y」、ドリブンは「回転XYZ」を選択して、「キー」ボタンをクリックする。

コントローラ「finger_Ctrl」の移動Yによって、指を広げるドリブンが設定された。
●コントローラの制限

「finger_Ctrl」のアトリビュートエディタから「制限情報」>「移動」を表示する。
「選択項目のロック」が設定されているチャンネルはグレーになっている。

「移動Y」と「移動Z」の「最小」と「最大」をオンにして、
「最小」を「0」に、「最大」を「5」に設定する。
●各指別の縦方向・横方向のセットアップ
ドリブンキーは2重にかけることができるので、各指に対してもドリブンキーを設定して、1本づつでも動くようにする。



グループ「Finger_ctrl_set」の「可視性」をオンに変更する。
各指のコントローラが表示される。
「index1~3_ctrl」を選択して、最後に「indexCtrl」を選択して、[P]キーでペアレント化する。
同じように、「middle」「ring」「pinky」「thumb」もペアレント化する。

「Finger_ctrl_set」、「hand_Ctrl」の順に選択して、[P]キーでペアレント化する。

「pinky1_ctrl」⇒移動Z=0
「pinky1」⇒回転X=0


「pinky1_ctrl」⇒移動Z=5
「pinky1」⇒回転X=90

「pinky2_ctrl」⇒移動Z=0
「pinky2」⇒回転X=0
「pinky2_ctrl」⇒移動Z=5
「pinky2」⇒回転X=90

「pinky3_ctrl」⇒移動Z=0
「pinky3」⇒回転X=0
「pinky3_ctrl」⇒移動Z=5
「pinky3」⇒回転X=90

ドライバに「pinky1_ctrl」移動X
ドリブンに「pinky1」回転Zを読み込む。
「pinky1_ctrl」⇒移動X=0
「pinky1」⇒回転Z=0


「pinky1_ctrl」⇒移動X=2
「pinky1」⇒回転Z=30

「pinky1_ctrl」⇒移動X=-2
「pinky1」⇒回転Z=-30
pinky(小指)と同様にring(薬指)、middle(中指)、index(人差し指)の各関節のドリブンキーを設定する。

ドライバに「thumb1_ctrl」移動Z
ドリブンに「thumb1」回転Zを読み込む。
「thumb1_ctrl」⇒移動X=-5
「thumb1」⇒回転Z=90
「thumb1_ctrl」⇒移動X=5
「thumb1」⇒回転Z=-90




ドライバに「thumb1_ctrl」移動Y
ドリブンに「thumb1」回転Xを読み込む。


「thumb1_ctrl」⇒移動Y=0
「thumb1」⇒回転X=0

「thumb1_ctrl」⇒移動Y=-5
「thumb1」⇒回転X=90
ドライバに「thumb1_ctrl」移動Z
ドリブンに「thumb1」回転Yを読み込む。

「thumb1_ctrl」⇒移動Z=5
「thumb1」⇒回転Y=-90

「thumb1_ctrl」⇒移動Z=0
「thumb1」⇒回転Y=0

ドライバに「thumb2_ctrl」移動X
ドリブンに「thumb2」回転Zを読み込む。
「thumb2_ctrl」⇒移動X=0
「thumb2」⇒回転Z=0
「thumb2_ctrl」⇒移動X=-5
「thumb2」⇒回転Z=90

ドライバに「thumb3_ctrl」移動X
ドリブンに「thumb3」回転Zを読み込む。
「thumb2_ctrl」⇒移動X=0
「thumb2」⇒回転Z=0
「thumb2_ctrl」⇒移動X=-5
「thumb2」⇒回転Z=90

ドリブンキーを設定したすべてのオブジェクト(15本の指のオブジェクト)を選択して、[グラフエディタ]を表示する。

初期設定では、アニメーションカーブは「自動接線」に設定されている。この場合は、「加速・減速」する。
コントローラに対して加速・減速の設定の場合は、キーフレームを作成すると、さらに加速・減速してしまう。

すべてのキーを選択して、「スプライン接線」を選択する。
スプライン接線の場合、2点のキーは直線になる。3点の場合、加速・減速はしない曲線になる。

指のコントローラにおいても、「制限情報」の設定を行っておくと、アニメーションの作成が楽になる。
「Index2_ctrl」「Index3_ctrl」
「Middle2_ctrl」「Middle3_ctrl」
「Ring2_ctrl」「Ring3_ctrl」
「Pinky2_ctrl」「Pncky3_ctrl」
移動制限 Z 最小「0」~最大「5」
「Index1_ctrl」
「Middle1_ctrl」
「Ring1_ctrl」
「Pinky1_ctrl」
移動制限 X 最小「-2」~最大「2」
移動制限 Z 最小「0」~最大「5」
「Thumb1_ctrl」
移動制限 X 最小「-5」~最大「0」
移動制限 Y 最小「-5」~最大「0」
移動制限 Z 最小「-5」~最大「0」
「Thumb2_ctrl」「Thumb3_ctrl」
移動制限 X 最小「-5」~最大「0」
アトリビュートエディタの場合は、コントローラ1つ1つに設定しないといけない。
[ウィンドウ]>[一般エディタ]>[アトリビュートスプレッドシート]を選択する。


[アトリビュートスプレッドシート]を使用すると、選択してオブジェクトのアトリビュート編集を一括で行うことができる。