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■第9回目②
●コンストレイント

​コンストレイント(Constraint)は、束縛、拘束、制約という意味で、セットアップするために必要な機能である。

コンストレイントメニュー02.jpg
コンストレイントメニュー01.jpg

コンストレイントのメニューは、「リギング」または「アニメーション」どちらのメニューセットから実行しても同じである。

●ポイントコンストレイント

コンストレイント01.jpg

「ball01」⇒束縛する側、「ring01」を束縛を受ける側とする。「ball01」⇒「ring01」のコンストレイントを設定する。

コンストレイント02.jpg
コンストレイント03.jpg

「ball01」⇒「ring01」の順に選択して、[コンストレイント]>[ポイント]□(オプション)を選択する。

コンストレイント04.jpg

[編集]>[設定のリセット]を実行する。デフォルト設定では、「オフセットの保持」はオフになっている。

​「追加」または「適用」ボタンをクリックして実行する。

コンストレイント05.jpg

「ball01」だけを選択して、移動ツールで移動する。「ball01」に「ring01」が追従して移動する。
​回転やスケールには追従しない。

コンストレイント06.jpg

「ring01」を選択して、チャンネルボックスを確認する。

「移動X」「移動Y」「移動Z」にコンストレイントがかかっているのが確認できる。

​ポイントコンストレイントは「移動」を束縛する。

コンストレイント07.jpg

■方向コンストレイント

アウトライナでは、束縛を受ける側に「pointConstraint」ノードがペアレントが入っている。

​このコンストレイントのノードを削除すると、コンストレイントは解除される。

[P]キーによるペアレントでは、移動・回転・スケールが追従するが、オブジェクト同士で階層構造ができる。

​コンストレイントの場合には、オブジェクト同士ではペアレント化にはならない。

コンストレイント08.jpg

​束縛する側と束縛を受ける側の位置が違う場合、そのままポイントコンストレインを実行すると、元の位置に戻ってしまう。

コンストレイント09.jpg

​束縛する側と束縛を受ける側の移動値が違う場合は、オプションで「オフセットの保持」をオンにして実行する。

コンストレイント10.jpg

オフセットした状態で、「ball01」を移動すると「ring01」が追従して移動する。

コンストレイント11.jpg
コンストレイント12.jpg

束縛を受けている「ball01」を選択して、チャンネルボックスで「移動X」と「移動Z」を選択する。

右ボタンクリックで「接続の解除」を選択する。

​これによって、「移動Y」のみ束縛を受けるが、「移動X」と「移動Z」は束縛を受けなくなる。

●方向コンストレイント

コンストレ��イント02.jpg
方向01.jpg

「ball01」⇒「ring01」の順に選択して、[コンストレイント]>[方向]□(オプション)を選択する。

方向02.jpg

[編集]>[設定のリセット]を実行する。デフォルト設定では、「オフセットの保持」はオフになっている。

​「追加」または「適用」ボタンをクリックして実行する。

方向03.jpg

「ball01」だけを選択して、回転ツールで回転する。「ball01」に「ring01」が追従して回転する。
移動やスケールには追従しない。

●方向コンストレイント

方向04.jpg

「ring01」を選択して、チャンネルボックスを確認する。

「回転X」「回転Y」「回転Z」にコンストレイントがかかっているのが確認できる。

方向コンストレイントは「回転」を束縛する。

方向05.jpg

アウトライナでは、束縛を受ける側に「orientConstraint」ノードがペアレントが入っている。

​このコンストレイントのノードを削除すると、コンストレイントは解除される。

[P]キーによるペアレントでは、移動・回転・スケールが追従するが、オブジェクト同士で階層構造ができる。

​コンストレイントの場合には、オブジェクト同士ではペアレント化にはならない。

方向06.jpg
方向07.jpg

​束縛する側と束縛を受ける側の回転値が違う場合、そのまま回転コンストレインを実行すると、元の角度に戻ってしまう。

方向08.jpg

​束縛する側と束縛を受ける側の回転値が違う場合は、オプションで「オフセットの保持」をオンにして実行する。

方向09.jpg

オフセットした状態で、「ball01」を回転すると「ring01」が、角度を保ったまま追従して回転する。

●ペアレントコンストレイント

コンストレイント02.jpg
ペアレント01.jpg

「ball01」⇒「ring01」の順に選択して、[コンストレイント]>[ペアレント]□(オプション)を選択する。

ペアレント02.jpg

[編集]>[設定のリセット]を実行する。デフォルト設定では、「オフセットの保持」はオンになっている。

​「追加」または「適用」ボタンをクリックして実行する。

コンストレイント05.jpg
方向03.jpg

「ball01」だけを選択して、移動ツールで移動、回転ツールで回転する。
「ball01」に「ring01」が追従して移動も回転もする。

ペアレント03.jpg

「ring01」を選択して、チャンネルボックスを確認する。

「移動」と「回転」にコンストレイントがかかっているのが確認できる。

ペアレントコンストレイントは「移動」と「回転」を束縛する。

●エイムコンストレイント

エイム02.jpg

「aim01」オブジェクトのピボットポイントを移動する。

エイム01.jpg

[作成]>[ロケータ]を選択して、ロケータを作成する。
ダミーのオブジェクトして、エイムコンストレイントのターゲットにする。

エイム03.jpg

​ロケータをオブジェクトの真上に移動する。

エイム05.jpg
エイム04.jpg

「locator1」⇒「raim01」の順に選択して、[コンストレイント]>[エイム]□(オプション)を選択する。

エイム06.jpg

「エイムベクトル」⇒オブジェクトのローカルを基準にしてエイムベクトルの方向を指定する。

「アップベクトル」⇒オブジェクトのローカル空間を基準にしてアップベクトルの方向を指定する。

​※+(プラス)と-(マイナス)方向がある。マイナス方向のみ-を入力する。

エイム08.jpg

この場合では、ターゲットは、オブジェクトの+Y方向にあるので、「エイムベクトル」を「0、1、0」に設定する。

「アップベクトル」を「0、1、0」に設定する。​「追加」または「適用」ボタンをクリックして実行する。

エイム07.jpg

「locator1」のみ選択して、移動する。「aim01」は「locator1」の方向を追って回転する。

●コンストレイントのウェイト

2つの親によるコンストレイントを設定して、ウェイト調整により、本のページのような仕組みを作成する。

ページ02.jpg
ページ01.jpg

top_pageを選択して、page01を選択する。そして[コンストレイント]>[方向]□(オプション)を選択する。
​「オフセットの保持」をオンにして、「追加」ボタンで実行する。※この場合は、「オフセットの保持」はオフでも問題ない。

次に、end_pageを選択してからpage01を選択する。そして[コンストレイント]>[方向]を実行する。
※繰り返しは[Ctrl]+[G]でも実行することができる。

ページ03.jpg

top_pageのオブジェクトを選択して、回転ツールで回転すると、page01は、top_pageとend_pageの中間の回転になる。

ページ04.jpg

page01がtop_pageとend_pageに方向コンストレイントを受け、それぞれの親にウェイトが半々になっているからである。

​◆top_pageのコンストレイント

top_pageの回転値を元に戻す。top_page⇒page02の順に選択して方向コンストレイントを実行する。
これをpage03、page04にも繰り返して実行する。

​◆end_pageのコンストレイント

end_page⇒page02の順に選択して方向コンストレイントを実行する。
これをpage03、page04にも繰り返して実行する。

ページ10.jpg

top_pageのオブジェクトを選択して、回転ツールで回転すると、page01~04はすべての中間の回転値になる。

page01からpage04までのウェイト値を調整する。page06とpage01を回転すると、それぞれの親に引っ張られて回転する。

ページ05.jpg

page01⇒top_pageのウェイト値0.8 end_pageのウェイト値0.2

ページ06.jpg

page02⇒top_pageのウェイト値0.6 end_pageのウェイト値0.4

ページ07.jpg

page03⇒top_pageのウェイト値0.4 end_pageのウェイト値0.6

ページ08.jpg

page04⇒top_pageのウェイト値0.2 end_pageのウェイト値0.8

ページ09.jpg

page01からpage04までのウェイト値を調整する。

top_page、またはend_pageを回転すると、それぞれの親に引っ張られて回転する。

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