
アニメーションⅠ・Ⅱ(アニメーションセットアップ)
■第3回目
●グループによる階層構造の作成
●ペアレントによる階層構造の作成
ペアレントによる階層構造を作成する。

yubi01
yubi02

ポリゴン立方体を作成して、スケールをかける。オブジェクト名をyubi01に変更する。
ピボットポイントをオブジェクトの下に配置する。
yubi01を複製して、yubi01の上に配置する。※複製したピボットポイントもオブジェクトの下に設定されている。

yubi02(子)を先に選択して、yubi01(親)を後に選択して、[編集]>[ペアレント]を実行する。
ペアレントは、セットアップで実行することが多いのでショートカット(Pキー)で覚える。

アウトライナで確認すると、yubi02がyubi01の子になっている。
ペアレントを解除するには、子を選択して、Shift+Pキーで解除する。


yubi01(親)を選択して回転すると問題はないが、yubi02(子)を選択して回転すると、変形してしまう。
これは、親のスケール値に引っ張られてしまうのが原因である。


ペアレント化する前に戻る。
yubi01(親)を選択して、[修正]>[トランスフォームのフリーズ]を実行する。
移動・回転・スケールの値が初期化される。

yubi02(子)を先に選択して、yubi01(親)を後に選択して、[編集]>[ペアレント]を実行する。
これでyubi01もyubi02も回転することができる。
●ペアレントによる指の作成


ポリゴン立方体を作成して、 「スケールY」を「2」、オブジェクト名を「yubi01」に変更する。
ピボットポイントをオブジェクトに下に移動する。

「yubi01」を選択して、[Shift]+[d]キーで、「トランスフォームして複製」を実行する。
上に移動して、[Shift]+[d]キーを2回押して、移動を2回繰り返しながら複製する。


「yubi01」~「yubi03」を選択して、[修正]>[トランスフォームのフリーズ]を実行する。
オブジェクトの移動・回転・スケールが初期化される。


「yubi03」(子)⇒「yubi02」(親)の順に選択して、[p]キーでペアレントを実行する。
次に「yubi02」(子)⇒「yubi01」(親)の順に選択して[p]キーでペアレントを実行する。

オブジェクトを選択して、回転すると指が曲がる。オブジェクトの回転値を「0」にすれば元に戻る。


親オブジェクト(yubi01)を選択して、[Shift]+[d]キーで、「トランスフォームして複製」を実行する。
移動してから[Shift]+[d]キーで、移動を繰り返して複製する。


新しくポリゴン立方体を作成して、移動とスケールを調整して配置する。
指の親オブジェクトを選択して、[Ctrl]+[d]キーで複製して、「回転Z」に「90」または「-90」を入力する。
親指の位置に配置する。

5本の指の親オブジェクトと手のひらのオブジェクト名を変更する。

指の親オブジェクト(子)⇒手のひらオブジェクト(親)の順に選択して、[p]キーでペアレントを実行する。
指の付け根のオブジェクトを回転すると、変形してしまう。


これは、手のひらオブジェクトのスケール値が原因である。
[z]キーでペアレント化する前に戻り、[修正]>[トランスフォームのフリーズ]を実行して、初期化する。
※ペアレント化したあとに、「トランスフォームのフリーズ」を実行しても修正できない。


5本の指の親オブジェクトを手のひらオブジェクトにペアレント化する。
手のひらオブジェクトのピボットポイントを手のひらオブジェクトの下に移動する。
グループ化による階層構造と同じように、キーフレームを設定してアニメーションを作成することができる。
グループ化による階層構造と同じように、キーフレームを設定してアニメーションを作成することができる。
●ペアレントによる指の作成
前回の授業では、グループをグループして階層構造を作成した。
グループをグループすると自動的にペアレントしていることになる。
今回は、グループ化とペアレント化を別々に行う。


「y01」を作成して(スケールYを2に設定)、複製する。「y02」「y03」が作成される。


「y03」を選択して、グループ化する。グループ名を「k01」に変更して、ピボットポイントを移動する。


「y02」を選択して、グループ化する。グループ名を「k02」に変更して、ピボットポイントを移動する。


「y03」を選択して、グループ化する。グループ名を「k03」に変更して、ピボットポイントを移動する。

3つのグループを選択して、回転する 。それぞれ移動したピボットポイントを基準にして回転する。


「k01」(子)⇒「k02」(親)の順番に選択して、[P]キーでペアレントする。

グループ「k01」と「k02」を選択して回転する。階層構造で回転する。


「k02」(子)⇒「k03」(親)の順番に選択して、[P]キーでペアレントする。

グループ「k01」と「k02」と「k03」を選択して回転する。階層構造で回転する。

今回のペアレント化では、「トランスフォームのフリーズ」を実行しなくても問題なく回転できる。
これは、グループ化すると「トランスフォームのフリーズ」と同じく、初期化されているためである。


左側が前回の方法で作成したもので、右側が今回の方法で作成したものになる。
表示の順番は違うが、構造的には同じなので、同じ動きになる。